コミュニケーションをとるためには、自分の伝えたい情報がきちんと伝えられ、相手の伝える情報をきちんと受け止めることが必要です。
このため、コミュニケーションの能力に障害がある人が道具を使って、コミュニケーションととりやすくすることも、有効な手段です。
また、障害を受けるまでに持っていたコミュニケーションの能力を活し、様々な方法を組み合わせることを考慮することも必要です。
・視覚に障害がある場合は、点字器、点字用タイプライター、テープレコーダーなどを用います (点字は6つの突起で文字や数字を表します)。
・聴覚に障害がある場合は、筆談や要約筆記(話されている内容を要約して文字として伝える)を使います。
補聴器やファックス、電子メールなども、コミュニケーションを補助する機器に含まれます。
特に中途障害者は、手話による細かい情報の伝達が難しいため、この方法が有効です。
・発声の機能に障害がある場合は、トーキングエイド(キーボードを押すことによって音声が出る機器)やコミュニケーションボード(文字盤など非電子的なもので、よく訴える内容を文章として書き込んでおく方法もあります)
最近は、文字の入力方法もキーボードだけではなく、呼気スイッチなども開発されています。
◆介護現場におけるコミュニケーション
領域Ⅱでも触れますが、介護現場において、ケース記録や介護日誌によって利用者の状態や実施したサービスを記録し、情報を共有したり、実施したサービスの証明として利用したりすることが行われています。
このような記録も言語的コミュニケーションの方法として位置付けられています。
介護現場における文書を作成する時の留意点には、以下のようなものがあります。
・5W1Hを明記する
・1文は3節程度とし、簡潔に表現する
・語尾は過去形にする
・適切な修飾語、人権を尊重した表現など、慎重な表現方法を用いる
・専門用語や略語はできるだけ避ける
あわせて読みたい関連記事:
これまでのコメント
-
人間関係とコミュニケーション | 介護福祉士無料受験対策講座+ :
2016/6/26 日曜日 at 9:04 PM[…] ◆道具を用いた言語的コミュニケーション […]