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社会保障の基本的な考え方

 

◆社会保障とは

 

わが国では、「社会保障」という言葉は、生存権をうたっている憲法第25条に初めて規定されました。

 

社会保障は、広く国民に対して、個人の努力では対応できない、疾病、負傷、死亡、老齢、失業など、生活が困窮する原因となるリスクに対し、社会保険や公的扶助によって「公の責任」において、リスクを回避、またはリスクから回復させる制度です。

 

 

◆社会保障の分類

 

社会保障の国際的な基準としてはILO(国際労働機関)によって「社会の成員がさらされている一定の危険に対して適当な組織によって国民に提供される保障が社会保障である」として、高齢、遺族、障害、労働災害、保健医療、家族、失業、住宅、生活保護の9つに分類して国際比較を行っています。

 

日本では次の①~④ように4つに分類するのが一般的でした。

(⑤を含む5つの分類など様々な見方があります)

 

①社会保険:公的医療保険、国民年金保険(老齢年金・障害年金)厚生年金、介護保険、労災保険、雇用保険(失業保険)

 

②公的扶助:生活保護

 

③社会福祉:高齢者福祉、児童福祉、障害者福祉、母子福祉

 

④公衆衛生:公衆衛生、医療整備(伝染病対策、地域保健)

 

⑤老人保健:後期高齢者医療制度

 

最近では、社会保障の機能に基づき、次の3つに分類しています(上記4または5分類も大切ですが、まずはこちらを覚えましょう)。

 

①所得保障

所得の喪失や減少などに対し、現金給付により補てんするもの。生活保護、年金制度、雇用保険など。

 

②医療保障

疾病や障害などに対し、保健・医療サービスを受けることにより保障するもの。医療保険、医療制度など。

 

③社会福祉

個人による解決が困難な生活上の問題に対し、行政機関のサービスにより生活の安定・自己実現を支援するもの。児童福祉、障害者福祉、高齢者福祉など。

 

 

◆社会保障の機能

 

社会保障の機能には、①社会的セーフティネット機能、②生活安定・向上機能、③所得再分配機能、④リスクの分散機能、⑤家族機能の支援機能、⑥社会の安定、経済の安定・成長機能がありますが、①社会的セーフティネット機能、②生活安定・向上機能と③所得再分配機能は覚えておきましょう。

 

①社会的セーフティネット機能

社会保障には、何らかの理由で困窮に陥った場合でも「健康で文化的な最低限の生活」を保障する最後の手段としての機能があります。 この「最低生活の水準」を「ナショナル・ミニマム」と言います。

 

②生活安定・向上機能

社会保障制度により、生活を脅かすリスクを分散し(リスク分散機能)、生活の安定を図ります。

 

③所得再分配機能

社会保障は、所得の多い人から税金や社会保険料などの形で費用を徴収し、保障を必要とする人に給付するという「所得再分配機能」があります。 所得再分配には、所得税の累進課税のように、高所得の人から徴収し、低所得の人に給付するという「垂直的再分配」と、働いている人から、病気などで働けなくなった人へ所得を移転する「水平的再分配」があります。

 

 

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