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自立に向けた介護2 リハビリテーション1

(1)リハビリテーションとは

 

「リハビリテーション」というと、病院や老人保健施設などで理学療法士などによって行われる、いわゆる「機能回復訓練」であると考えがちですが、障害等のある人が社会的な統合を目指すためのあらゆる手段のことを指します。

 

「リハビリテーション(rehabilitation)」の語源は、re(再び)habilis(適した)ation(~にすること)で、人が人間としてふさわしくない状態に陥ってしまった場合にそれを再びふさわしい状態に戻すということがリハビリテーションの意味するところです。

 

すなわち、身体的な障害を回復させるだけでなく、人が社会に適応しにくい様々な状態を、社会に適応できるよう回復させる「全人的復権」(この言葉は覚えましょう)を目指すものです。

 

このようなことから現在では、リハビリテーションの目的を、「残存能力を最大限に活かして、QOLの向上を目指すこと」と考えられています。

 

そのためには、ADLに着目した援助方法を考えるだけでなく、利用者の主体性を尊重し、社会性活力(SFA=Social Functioning Ability)の獲得が重要だと考えられるようになりました。

 

主なリハビリテーションの分野は以下のとおりです。

 

①医学的リハビリテーション

病院などの医療機関や老人保健施設のほか、訪問リハビリテーションなどで行われるものです。

幅広い専門職種が連携し、ケガや病気などで心身の機能・構造に障害が発生した場合に、機能回復訓練などを通して、障害を改善し、利用者の自立や社会参加を促します。

医学的リハビリテーションでは 急性期・回復期・維持期 に各期のリハビリテーションが行われます。

・急性期

通常は発症より2週間から1ヶ月に行われ、廃用症候群や疾患の悪化を予防します。

・回復期

2週目位から3ヶ月間程度の期間(病気の発症から2か月以内)で、概ね病状が落ち着いた状態から、在宅復帰を目指したプログラムを作成し、日常生活動作の訓練などを行います。 ・維持期

急性期・回復期リハビリテーションによって獲得された機能や能力の維持・改善、社会参加や介護負担の軽減を重点に行われます。

 

②教育リハビリテーション

肢体不自由児、視覚・聴覚障害児、知的障害児、発達障害児などの障害をもった小児に対し、運動機能、情緒、言語などのそれぞれの状態に合わせた教育的支援を行い、身体・精神の自立と社会適応の向上を目指します。

2006(平成18)年の学校教育法の改正により、特別支援教育として障害種別に関わらず、個々のニーズに対応した教育が行われています。

 

③職業リハビリテーション

職業リハビリテーションは、「職業指導、職業訓練、職業選択などの職業的なサービスの提供を含んだ、継続的、総合的なリハビリテーションの一部であって、障害者の適切な就職の確保と継続ができるように計画されたもの」と定義されています(1955年ILO(国際労働機関)勧告)。

職業評価や職業指導・相談、職業訓練、職業紹介などを行います。

 

④社会リハビリテーション

社会リハビリテーションは、「社会性活力を高めることを目的としたプロセスである。社会性活力とは、さまざまな社会的状況の中で自分のニーズを満たし、一人ひとりに最大限の豊かな社会参加を実現する権利を行使する能力を意味する」と定義されています(1986年RI(国際リハビリテーション協会)の定義)

家族関係を含めたさまざまな社会システムで、障害者の社会参加の妨げとなっている要因を排除し、社会参加を実現するためのすべてのアプローチのことを指します。

 

⑤地域リハビリテーション

地域リハビリテーションとは、障害のあるすべての人々のリハビリテーション、機会の均等、社会的統合を地域の中で進めることを目指しています。

地域住民の障害への理解を促進し、地域ぐるみで本人・家族とともに保健医療、教育、職業および社会サービスなど地域の社会資源が一体となって障害のある人との生活を実現する努力を行っていきます。

 

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