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介護における安全の確保とリスクマネジメント1 介護における安全の確保1

 

(1)介護における安全の確保

 

「リスクマネジメント」は、「危機管理」と訳され、その目的は、事故の発生を未然に防止することや、発生した事故を速やかに解決することによって、組織の損失を最小限に抑えることです。

 

リスクマネジメントは、「人はエラーを犯すもの」という前提に立ち、その上で、エラーが事故につながらないようにしていく、問題解決のプロセスであるということができます。

 

医療安全のシステムづくりには、3つのステップが必要であるといわれています。

①リスクマネジメント

②セーフティマネジメント:事故の発生そのものを未然に防ぐ

③クォリティマネジメント:質の向上によって事故を防止する

リスクマネジメントはその1番目のステップで、この考え方は介護現場にも応用できます。

 

介護現場では、「介護事故を未然に防ぐとともに、万一事故が発生した場合は、迅速・的確に対応を行い、被害を最小限に留める仕組み」ということができます。

 

介護保険の施設や事業所の運営基準においても、事故防止のための指針の整備や従業者に対する研修を行うことなどが定められており、介護従事者には、事故を未然に防ぐ技術や事故発生時の対応などを見に付けておく必要があります。

 

◆リスクマネジメントに必要な要素

 

介護現場におけるリスクマネジメントには、以下のような点を重視する必要があります。

 

①個々の介護従事者の技術

利用者をよく観察し、状態を把握、正確で安全な技術で介護することが求められています。

 

②多職種連携

介護はチームによって行われるため、誰かが異常を発見したら、チーム全体で情報を共有する体制が必要です。

情報の共有には、他の専門職も適切な対応ができるよう、利用者の様子や変化がわかるような記録が重要です。

また、ヒヤリハット報告書、事故報告書などを整備することにより、事故の要因分析や再発の防止に役立てることができます。

 

③組織におけるリスクマネジメント体制

介護保険施設や事業所には、事故対策委員会、リスクマネジメント委員会などの、事故の予防や安全対策を検討・実施する組織が設置されています。

そのような組織を活用し、日ごろからどのようなリスクが存在するかを把握し、回避する努力を行うことが重要です。 その他、利用者や家族とのコミュニケーションを十分にとり、信頼関係を築いておくことも必要です。

 

◆事故発生時の対応

 

介護事故が発生した場合、まず、利用者の状態を観察・把握し、応急処置を行うとともに、二次的な被害が起こらないように配慮します。 協力できる人がいれば協力してもらい、必要であれば救急車等を手配します。

 

介護事業者の運営基準には、介護サービス提供による事故が発生した場合は、速やかに市町村、家族に連絡を行うとともに必要な措置を講じなければならないことが定められています。

 

事故の状況と行った対応は、正確に記録に残しておきます。記録を残すことも義務付けられており、家族や市町村への報告、賠償責任の確認のためなどに必要です。

 

◆事故防止と安全対策

 

介護現場で発生頻度が高い事故として、転倒、ベッドからの転落、食事中の誤嚥、誤飲、誤薬などがあります。

 

事故を防止するためには、利用者の行動を理解すること、利用者の普段の様子をきちんと把握し「いつもと違う」ことを察知することが必要です。

 

また、福祉用具の活用や利用者の状態に合わせた環境整備を行うことは、安全対策の基本であるといえます。

 

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