介護福祉士国家試験・わかりやすい解説で受験生を応援します

Sponsord Link

介護における安全の確保とリスクマネジメント3 感染対策1

(2)感染対策

 

◆感染症とは

 

介護を必要とする利用者は、免疫力や体力が低下しており、感染症にかかりやすくなっています。 介護従事者は、利用者への感染防止、感染した場合の拡大防止に努めることが必要です。

 

感染症とは、細菌やウイルスなどの病原性の微生物が体内に入り込むことによって発症する疾患のことをいいます。

この微生物を病原体といい、病原体が体内に定着・増殖すると感染が起こりますが、感染しても症状が出る場合とでない場合があります。

症状が現れる場合を「顕性感染」現れない場合を「不顕性感染」と呼びますが、症状が現れなくても「保菌者(キャリア)」となり、感染を拡大させる可能性もありますので、注意が必要です。

 

◆感染対策の原則

 

感染対策の3原則には、①感染源(病原体)の排除、②感染経路の遮断、③宿主(人間)の抵抗力の増強・向上が挙げられます。

 

アメリカの感染症対策の標準とされているCDC(標準予防策)ガイドラインでは、「感染の有無にかかわらず、すべての患者の血液、体液、汗を除く分泌物、排泄物、損傷皮膚、粘膜などは、感染する危険性があるものとして取り扱わな得ればならない」としており、この考え方は、日本でも広く採用されています。

 

感染症の感染経路には、①経口感染(病原体を含む食品などを飲食する)、②飛沫感染(保菌者の咳やくしゃみからの感染)、③空気感染(空気中に飛散した飛沫核を吸い込む)、④接触感染(皮膚や粘膜、食品などに触れる)、⑤血液感染(傷口などから病原体が直接血液に入る)があります。

 

感染経路別の主な感染症は以下のとおりです。

①経口感染:赤痢、腸チフス、A型肝炎、ノロウイルスなど

②飛沫感染:インフルエンザなど

③空気感染:結核、麻疹など

④接触感染:疥癬、MRSA、ノロウイルスなど

⑤血液感染:HIV、B型肝炎など

 

感染経路の遮断には、①感染源を持ち込まない、②感染源を拡げない、③感染源を持ち出さない、の3つがあります。 そのためには、手洗いの徹底やうがいの励行、マスクや手袋の着用、環境の清掃などが重要になります。

 

血液、体液、排泄物などは、感染源となる可能性が高いので、直接触れるような介助の際には、素手で触らず、手袋、マスク、場合によってはガウン、ゴーグルなどを使用します。ケア終了後は、手袋を裏返して外すなど、感染源が飛散しないよう配慮するとともに、必ず手洗い・手指消毒を行います。

 

感染症に感染している利用者の衣類等は、他の利用者の衣類とは別にして、消毒を行った後に洗濯します。

 

◆感染管理

 

免疫力や抵抗力が低下し、感染症に罹患しやすい状態にある高齢者が集団で生活する高齢者介護施設では、ひとたび感染症が発症すると急速に拡大し、集団感染につながる危険性があります。

 

介護保険施設では、指定基準に①感染症又は食中毒の予防及びまん延の防止のための対策を検討する委員会を概ね3月に1回以上開催すること、②指針を整備すること、③研修を定期的に実施すること、などが定められています。

 

また、施設において同一の感染症又は食中毒で死亡者又は重篤患者が2名以上発生した場合や、10名又は利用者の半数以上に発症した場合などは、市町村及び保健所に報告し、指示を仰ぐこととされています。

 

あわせて読みたい関連記事:

SPONSORED LINK

この記事にコメントする

このページのトップへ

Copyright © 2017 介護福祉士無料受験対策講座+ All Rights Reserved.
シアリス