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介護における安全の確保とリスクマネジメント4 感染対策2

◆注意すべき主な感染症

 

●重症急性呼吸器症候群(SARS)

原因:SARSウイルス、感染経路:飛沫感染、接触感染

2002年に、中国広東省に端を発し、その後世界的に流行した。肺炎の症状が前面に出る全身性の感染症。 2003年感染症法の改正に伴い、第一類感染症としての報告が義務づけられるようになった。

 

●腸管出血性大腸菌感染症

原因:O157などのベロ毒素、感染経路:経口感染

O157等のベロ毒素をを産生して下痢などの症状を引き起こすもので、感染力が強く、小児や高齢者が発症すると、合併症を起こし、死に至ることもあります。

 

●肝炎

肝炎とは、何らかの原因で肝臓に炎症が起こった状態のことで、ウイルスによる感染の他、薬剤、アルコール、アレルギーが原因となることもあります。  症状の出方によって、急性肝炎(突然発症し一過性で治癒する)、慢性肝炎(急性肝炎が治りきらずに症状が継続、一部は肝硬変に)、劇症肝炎(急性肝炎が悪化、意識障害を起こし、死に至ることも多い)があります。

 

・A型肝炎

原因:A型肝炎ウイルス、感染経路:経口感染

感染者の糞便中のA型肝炎ウイルスが、何らかの媒介体を通して人の口に入ることで感染します。症状は、発熱、食欲不振、嘔吐などの消化器症状で、通常は特別な治療をしなくても、3ヶ月以内に治癒します。

 

・B型肝炎

原因:B型肝炎ウイルス、感染経路:輸血、事故、性行為、母子感染  輸血などの医療行為などで、汚染された血液が皮膚の傷口等から体内に入り込むことによって感染します。

発症すると、発熱、黄疸、消化器症状、倦怠感などの症状がみられます。  感染予防には、患者の血液や血液の付着物が人に接触しないようにすることで、入浴や使った食器などには、特別な配慮は必要ありません。

 

・C型肝炎

原因:C型肝炎ウイルス、感染経路:輸血、事故、性行為

B型肝炎とほぼ同様の経路で感染しますが、B型より感染力が弱く、症状も軽いのが特徴です。

 

●MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染症

原因:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、感染経路:接触感染

黄色ブドウ球菌は、人の鼻腔や咽頭など、どこにでもあるありふれた菌で、通常は無害ですが、免疫力の低下している人に感染すると、肺炎、腸炎、敗血症、関節炎などの病気を発症します。

通常の黄色ブドウ球菌は抗生物質が効きますが、MRSAは、様々な抗生物質に対する抵抗力があり、薬による効果が得られない感染症です。  感染者との接触や医療器具などを介して、健康な人にも感染しますが、高齢者や手術後など免疫力の低下している人は発症しやすく、院内感染の主な原因菌のひとつになっています。をとらなければなりません。

なお、MRSAのように、からだの抵抗力が落ちて,ふだんは害のないような弱い細菌やウイルスなどに感染してしまうことを「日和見(ひよりみ)感染」といいます。

 

●結核

原因:結核菌、感染経路:(飛沫核感染)

結核菌の感染によって起こり、主に肺に感染し、咳、血痰、喀血、発熱、全身疲労感、体重減少などを引き起こしますが、肺以外にもあらゆる臓器に感染します。  かつては死因の第1位を占める病気でしたが、抗結核薬が開発され、一時は患者数が急速に減少しました。しかし、1997年から再び増加し始め、厚生省(当時)は結核緊急事態を宣言しました。 今日では、集団感染や院内感染、高齢者に結核患者が増えていることなどが問題となっています。

 

●疥癬

原因:疥癬虫、感染経路:接触感染

疥癬は疥癬虫(ヒゼンダニ)が皮膚の最外層である角皮層に寄生することによって感染する感染症です。  指間や腋下など皮膚の柔らかいところに発症し、非常に強い痒みを伴います。

疥癬には通常型の疥癬と、多数のダニが寄生し感染力の強いノルウェー疥癬があります。  ヒゼンダニは、乾燥や高温に弱く、人の皮膚から離れると数時間で死滅しますので、衣類や寝具などの日光消毒や高温の乾燥機などの使用が効果的です。

 

●インフルエンザ

原因:インフルエンザウイルス、感染経路:飛沫感染

インフルエンザウイルスが原因で起こる感染症で、突然の発熱や全身の倦怠感などの症状を伴います。  ヒトに感染するインフルエンザウイルスには、A型・B型・C型があり、現在はA型とB型が流行の中心となっています。

AA型は感染力が強いため大流行を起こしやすく、また、症状が重篤になる傾向があり、ときには死に至ることもあります。B型は、A型よりも症状が軽く、流行も限定的です。 2009年に世界中で流行した「新型インフルエンザ」は、A型で、H1N1亜型というものでした。 WHO(世界保健機構)により「パンデミック」とされましたが、現在は通常のインフルエンザとして取り扱われています。

 

●ノロウイルス感染症

原因:ノロウイルス、感染経路:経口感染、接触感染

カキ等のウイルスに汚染された二枚貝を十分加熱せずに食べたり、調理器具の汚染や感染した人が食品を取り扱うことにより、二次的に汚染された食品を食べたりした場合に感染します。

症状は、下痢、嘔吐などで、一般に症状は軽症ですが、高齢者や乳児など免疫力の低下した人では重症化して死亡することもあります。  ノロウイルスは、感染者の糞便や嘔吐物によってウイルスが排出され、非常に感染力が強いので、その処理には十分な注意が必要です。

なお、現在効果のある抗ウイルス剤はなく、下痢や嘔吐により大量の水分を失いますので、脱水予防のため、イオン飲料等での水分補給が有効です。

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