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自立に向けた排泄の介護2

(4)安全で的確な排泄の介助の技法

排泄介助では、前出したような一連の動作が安全で快適にできるように心がけます。

また、感染症予防のため、手袋をするなど、衛生面にも注意が必要です。

利用者の羞恥心にも配慮し、トイレ以外の方法で介助をする場合は、プライバシーが確保できるよう援助します。

 

以下、介助方法別の留意点を示します。

 

◆トイレ・ポータブルトイレ

 

・できるだけトイレで排泄したいという利用者の希望を尊重し、手すりの設置や段差解消、照明器具など、利用者に合わせた環境整備を行う。

 

・尿意・便意がなくても安易にオムツ等にはせず、排泄パターンを把握して誘導するなど、できるだけ自立した排泄ができるよう援助する。

 

・排泄後は、利用者のプライバシーに配慮しながら、利用者の体調や排泄物の状態(量・色・においなど)を確認し、異常があれば医療職へ報告する。

 

・トイレ・ポータブルトイレでの排泄では、足底がきちんと床につき、前傾姿勢がとれることが必要です。また、蹴こみ(けこみ:トイレの下の足を引き込むスペース)があると立ち上がりが容易です。

 

・ポータブルトイレは、利用者の身体機能に合ったひじ掛けや背もたれのあるものを選定します。

 

・プラスチック製のポータブルトイレは、軽くて持ち運びはしやすいが、安定性に注意が必要です。

 

・木製で椅子型のポータブルトイレは、重く持ち運びはしにくいが、安定性があり、移乗がしやすい。ベッド脇に設置すれば、立ち上がりの際の支えにもなる。

 

・ペーパーホルダーシは、利用者の使いやすい場所に設置し、トイレットペーパーが片手で切れるよう、カッター部分に重みがあるとよい。

 

・排泄関連の福祉用具として、立ち上がりの困難な利用者には、補高便座や電動式便座昇降機がある。

 

・自分で陰部を拭くことが困難な利用者には、温水洗浄便座が有効です。

 

◆採尿器・差し込み便器

 

・採尿器・差し込み便器は尿意や便意はあるが立位や座位がとれない、夜間便器への移乗介助等ができないなどの際に使用します。

 

・おむつに比べ、排泄物が直接肌に触れている時間が短いため、衛生的で利用者の自立を促します。

 

・採尿器には、身体構造の違いによって、男性用・女性用の区別があります。

 

・男性用の尿器を使用する場合は、できるだけ自分で性器を受尿口に入れてもらい、自分で尿器を持ってもらいます。自分でできない場合は了解を得て介助します。

 

・女性用の尿器を使用する場合は、仰臥位になり、尿器の縁を陰部にしっかり密着させ、尿が飛び散らないように、両ひざを閉じるようにして行います。

 

・自動吸引式集尿器は、センサー付きの受尿部と蓄尿部が分かれており、尿を感知すると高低差がなくても尿を蓄尿部に送ることができます。受尿部には、男性用と女性用があります。

 

・差し込み便器を使用する場合は、男女とも肛門部が便器の中央部にくるようにし、便器の中にトイレットペ―パーを敷きます。腹圧をかけやすくするため、ベッドの背を上げるようにして行います。

 

・男性が差し込み便器を使用する場合、同時に排尿がある場合もあるため、尿器も使用できるようにしておきます。

 

◆おむつ

 

・寝たきりで尿意便意がない場合などに、最後の手段としておむつを使用します。排泄物が直接肌に触れるため、できるだけ早く交換することが大切です。

 

・片麻痺の人のおむつ交換をする際は、患側が下になる時間をできるだけ短くするようにして介助します。

 

・おむつには、布おむつと紙おむつがあり、紙おむつにはパンツタイプ、テープ式、フラット型などさまざまな種類があります。利用者の身体状況を把握し、昼夜で使い分けるなど、適切なものを選定します。

 

・布おむつには、肌触りが下着に近い、洗濯して繰り返し使える、ごみにならないなどの長所がありますが、洗濯等の手間がかかる、重ねて使用するとかさばる、濡れることによる不快感があるなどの欠点もあります。

 

・紙おむつには、種類が豊富で利用者の状態に合わせやすい、濡れても不快感が少ない、手間がかからない、使い捨てで衛生的であるなどの長所がありますが、ごみが出る、経済的負担が大きいなどの欠点もあります。

 

・布おむつを使用する場合、尿漏れを防ぐため、女性は後ろ側、男性は前側を二つ折りにするなどして厚くします。

 

・おむつ交換の介助の際には、使い捨て手袋を使用し、排泄物に直接手が触れないように注意します。

 

・おむつ交換時の清拭用の布は、汚れた面で拭かないよう、面を変えながら行います。また、汚れたおむつ等は、汚れた部分を内側にして丸めて処理します。

 

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