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自立に向けた家事の介護3

(4)家事の介助の技法3

 

◆掃除

 

住まいを清潔で安全に保つためには、定期的に掃除をすることが欠かせません。

しかし、掃除は家事の中でも身体的負担が大きいため、障害や加齢に伴い、困難になってきます。

 

介護従事者は、利用者ができることは行ってもらい、主体的に掃除に参加できるように支援しますが、利用者の生活習慣や価値観を尊重することは言うまでもありません。

 

掃除に関する利用者のアセスメントでは、身体機能や精神面のほか、利用者のやり方を尊重しえたうえで、利用者の健康を害する原因となっていないかなを把握する必要があります。

 

●掃除の支援

 

掃除の支援を行う際は、以下のようなポイントに注意します。

 

・掃除を行うための空間を確保する。

・掃除の方法や内容を利用者に確認する。

・利用者に確認しながら、必要なものと不要なものを分け、置き場所は利用者と一緒に決める。

・換気を行う。

・掃除機など掃除用具の準備をする(事前に紙パックがいっぱいになっていないかを確認する)。

・掃除はゆっくり、ていねいに、片付けながら行う。

・掃除機やほうきなどでごみやほこりを取り除いてから拭き掃除をする。

・拭き掃除は、汚れの種類や度合いにより、から拭き、水拭き、洗剤拭きを区別する。

・利用者の身体状況に応じて、できることを行ってもらう。

・利用者に参加してもらう場合は、転倒や無理な身体の使い方をしないように注意する。

・掃除が終わったら、ごみを決められた方法で分別する。

・地域のルールに従ってごみ出しをする。

 

●ごみ出し

 

利用者がごみを出せない原因には、作業が苦手、ごみの出し方や収集日がわからない、ごみを運ぶのが困難、などがあります。できるだけ利用者が主体的に行えるよう、原因に応じた工夫をします。

 

また、性格的なことなどから「捨てられない」ことも原因となっています。利用者の価値観を尊重しながら、納得して捨てられるように支援します。

 

●ハウスダスト

 

近年、ハウスダスト(住宅内の塵やほこり)に含まれるカビやダニ、花粉などが問題となり、アレルギー性疾患の原因となっています。

 

カビ・ダニともに、適度な温度と湿度、人のフケなどの栄養分があることが発生条件となっています。

 

最近の住宅の機密性の向上や、暖房、加湿器の使用が増加の原因と考えられています。

丁寧な掃除と十分な換気を行い、ダニの除去には直射日光に当てることが有効です。

 

◆裁縫

 

高齢者は身の回りのものに愛着を持ち使い続けたいという気持ちがある、身だしなみを整え社会性を保つ、転倒などの危険防止や動作の安全を確保する、などのことから、裁縫も重要な支援のひとつです。

 

裁縫も他の支援と同様、利用者ができる場合は行ってもらい、利用者の生活習慣や価値観を尊重して、主体的に参加できるように支援します。

 

ズボンなどのウエストのゴムの緩みや裾のほつれは、転倒などにつながり危険です。定期的に確認し、利用者からの希望がなくても、ゴムの交換、裾落ちの補修などを行います。

 

裁縫の支援は、以下のような手順で行います。

 

・衣類の素材と破損状況に応じた補修の方法を選び、利用者に確認する。

・必要な針や糸を準備する。

・用途に合わせた縫い方で補修する。

・利用者が行う場合、必要に応じて針に糸を通すなどの援助を行う。

・針などが紛失していないかを確認し、後片づけを行う。

 

縫い方には、以下のようなものがあります。

並縫い:しつけや仮縫い

半返し縫い:重ねた布を丈夫に縫い合わせる

本返し縫い:ミシンの代わりなどに用いる一番丈夫な縫い方

かがり縫い:ほつれや破れた部分を綴じる まつり縫い:ズボンの裾を留めるときに用いる

 

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