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自立に向けた睡眠の介護1

(1)睡眠の意義・目的

 

よい睡眠は、身体と脳を休ませ、疲労を回復させるとともに、ストレスの解消や各種ホルモンの分泌を促し、健康な生活を維持することができます。

 

しかし、一半に高齢になると、寝つけない、眠りが浅いなどの訴えが多くなり、日中の活動にも影響がでてきます。介護従事者は、睡眠の障害となっている原因を把握し、それを取り除くことによって、利用者が安眠できるよう支援します。

 

(2)利用者の睡眠に関するアセスメント

 

睡眠に関するアセスメントの主なポイントは、以下のとおりです。

 

●身体的側面

・麻痺の有無や運動機能など身体状況

・既往歴

・発熱や痛み、便秘・下痢などの症状

・服薬状況

 

●精神的側面

・認知・知覚機能

・不安や心配事などはないか

 

●環境的側面

・ベッドか和布団か、枕やマットレスなど寝具の状態

・部屋の明るさ、騒音、室温など

 

上記のほか、ライフスタイルや生活環境、日常的な睡眠や覚醒のパターン、日中の活動状況、夕方以降に摂取した食べ物や飲み物、なども睡眠に影響します。

様々な視点から利用者を把握し、できるだけ詳しく記録をすることで、睡眠障害の原因や対処方法が見いだせるようになります。

 

◆睡眠障害

 

睡眠障害とは、眠れないことだけではなく、睡眠中の病的な変化や行動、睡眠のリズムの乱れなど、様々な状態の総称です。

睡眠障害のある利用者に対しては、その症状と客観的な情報を把握・検討して、適切な対応につなげることが必要です。

 

通常人には「概日(がいじつ)リズム(サーカディアンリズム)」があり、体内時計によって、ほぼ同じ時間に眠くなったり目覚めたりします。

 

ところが、高齢になると、なかなか眠れない、眠りが浅く何度も目覚める(中途覚醒)、一度目覚めると入眠できなくなる、朝早く目覚めるなど、熟睡できないことが多くなります。

 

このほか、心配事やストレス、痛みや掻痒感(かゆみ)なども、不眠をもたらす原因となります。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に10秒以上の無呼吸が5回以上繰り返される疾患のことを指します。無呼吸だけでなく、不規則な呼吸やいびき、昼間の眠気、起床時の頭痛などの症状も見られます。

 

睡眠時無呼吸症候群は、放置すると生命にかかわることもあり、またこの疾患による特有の眠気は交通事故を起こす危険もあります。

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、早期に受診し、適切な治療をすることが大切です。

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