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自立に向けた睡眠の介護2

(3)安眠のための介護・安眠を促す介助の技法

 

◆安眠のための環境整備

 

安眠のためには、温度や湿度、音、明るさなど、寝室の環境を整えることが大切です。個人差はありますが、以下のような条件が快適な環境といえます。

 

・温度・湿度

季節や個人によって差はあるが、一般に温度は25℃前後、湿度は50~60%がよいとされる。

 

・音

話し声や足音、テレビの音などの生活音や騒音は、安眠の妨げになるためできるだけ避ける。ただし、心理状態によっては、生活音や音楽は安心感やリラックス効果をもたらし、安眠を促す場合もある。

 

・明るさ

夜間暗くなると、メラトニンというホルモンが分泌され、睡眠が促されるため、寝室は暗くした方がよいが、利用者の好みや夜間の行動にも左右される。

 

・寝具

人は睡眠中の体温を下げるため、コップ1杯程度の汗をかく。シーツやタオルケット、カバーなどは乾燥した清潔なものを使用する。

 

・ベッド

ベッドは、寝返りをうつために十分な広さのものを使用する。マットレスは、安楽な体位が保持できるよう、やわらかすぎず適度な硬さのものを使用する。

 

・枕

高すぎる枕は、頚椎が無理な形に曲がり、肩こり頭痛などのほか呼吸にも影響がある。首が15度程度上がりる高さで、寝返りがうてる長さのものを使用する。

 

・エアマット

褥瘡予防などのためにエアマットを使用することがあるが、エアマットの揺れや浮遊感のために船酔い現象が起きたり、マット上での動きを抑制し、寝返りや起き上がりがしにくくなるので注意が必要である。

 

◆安眠への援助のポイント

 

・生活のリズムを作り、日中活動的にすごせるようにする。

 

・食事や水分は、必要量を摂取し、寝る2~3時間まえには済ませる。

 

・就寝前に排泄を済ませ、夜間尿意があっても対応できるよう、尿器やポータブルトイレなどを準備しておく。

 

・飲み水やティッシュペーパー、タオルなど必要なものを準備しておく。

 

・かゆみや痛みがある場合には、処置等を行っておく。

 

・夜間の事故などにすぐ対応できるように、サポート体制をとっておく。

 

◆利用者の状態・状況に応じた介助の留意点

 

・認知機能が低下している利用者は、心身の異常をうまく伝えることが困難であり、不眠落ち着きのない行動をとることがあります。このような場合は、体調不良等がないかを確認し、できるだけ安心して落ち着けるような環境を整備します。

 

・運動麻痺のある利用者は、睡眠中の姿勢に注意し、麻痺側を上にして安楽な体位にします。ただし、長時間にならないよう、体位交換を行います。

 

・下肢等に冷感があれば、湯たんぽや電気毛布を使用しますが、低温やけどや脱水にならないよう、注意が必要です。

 

・不眠が改善されず、健康を害する恐れがある場合などには、医師から睡眠薬が処方されることがあります。

 

・睡眠薬を服用するときは、水か白湯(アルコールと一緒に飲むことは禁忌)で、指示された時間と量を守って服用します。眠れないからといって、自分で量を増やしたりせず、医師に相談します。

 

・睡眠薬の副作用で、足元のふらつきや眠気でぼんやりとした状態になることがあります。転倒の危険性が高くなりますので、介護者は、状態をよく把握して、環境の整備や見守りなどを行います。

 

・眠れるようになったからといって睡眠薬を急にやめると、退薬症状(禁断症状)が現れ、不安やせん妄、頭痛などが起こることがあります。薬をやめる場合も、医師に相談して指示をもらうようにします。

 

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