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実技試験最後のおさらい

いよいよ、実技試験本番まで、あと3日になりましたね。

 

今回は、今までとダブるところもありますが、最後の受験対策攻略法をお届けします。

晴れて介護福祉士になれるよ、しっかり確認して試験に臨んでください。

 

実技試験での最大の重要ポイントは、

 

①安全・安楽、②自立支援、③個人の尊厳です。

 

この3点ができていないと、不合格になる可能性が大ですが、これさえきちんとできていれば、多少の介護のミスは問題ありません。

 

この3点は、具体的には下記のようなことです。

①安全・安楽:体調の確認、転倒・転落・強打の防止、患側の保護、誤嚥の予防

②自立支援 :利用者の力を引き出す、意欲を高めるコミュニケーション

③個人の尊厳:介護の説明と同意、選択と自己決定、あいさつ・言葉づかい・態度

 

次に大切なのは、理想の介護を求めすぎないことです。

 

過去問などの映像の完璧な介護を見ていると、自分ができていないと思いがちですが、

チェックポイントでチェックされるのは、

 

・介護の方法が正しいか

・ボディメカニクスを活用したか

・これから行うことを説明し、同意を得たか

・健側から、あるいは目線を合わせて声掛けをしたか

・患側を保護したか

・自立支援(残存能力の活用)をしたか

・自己決定をしてもらったか

・気分や痛みを確認したか

などです。

 

「介護の方法そのもの」は、チェックポイント全体から見れば、そんなに大きなウエイトは占めていません。むしろ、声掛けだけでも結構点数は取れるものです。

 

それに、会場のレイアウトが、必ずしも理想の介護ができる状態とは限りません。

 

例えば、ベッドから車いすへの移乗の場合、車いすは健側に付けるのが大原則ですが、健側に置けない場合もあります。

 

そのようなときには、「車いすの位置はこちらでよろしいですか」と声をかけ、同意を得た上で安全な介護を行えば、それは正しい介護方法となります。

介護方法は、正解が一つだけ(~でなければダメ)ではありません。

 

ですから、少しぐらいの介護のミスは気にせず、説明と同意、自己選択、気分・痛みの確認、安全の確認などの声かけをきちんと行い。リラックスして試験に臨みましょう。

 

それでは、試験の流れに沿っていくつかのポイントを見てみましょう。

 

まず、問題文をよく読み、

①どんな利用者か(名前、右麻痺・左麻痺、できること・できないこと)、

②介護の内容、

③会場のレイアウトと備品などを確認します。

 

それから、自分がどのように介護をするかをイメージしますが、問題文に「○○はできる」、「○○を望んでいる」と書いてあったらそれは必ずしてもらうようにしましょう。

 

次に、試験会場に入ったら、備品の確認をしましょう。

 

問題文にある概略図は、備品がすべて書かれていないなど、不完全な場合があります。(第22回では、ベッドにタオルが掛かっていたが、概略図には書かれていなかった)

 

主な備品には以下のような意味があります。問題文に書かれていなくても、もしあったら活用しましょう。

 

タオル:手を拭く、隠す、保温

くつ:履く、脱がす、片づける

2つの物:選んでもらう、ひとつでもそれでいいか確認する

 

試験官が「始めてください」と言ったら、「始めます」と言い、モデルの近くまで行き、少しひざまずくような感じで

「名前を呼んであいさつをする」「自分の名前を名乗る」「これから何をするか伝え、同意を得る」 をしてスタートです。

 

その後は、(一部ですが)以下のような点に注意しながら、実技を行っていきます。

 

・移乗、体位交換等

重要ポイントは、①ボディメカニクスの活用、②残存機能の活用、③麻痺側の保護、④体調の変化の確認です。

 

・座位の安定

健側の手で支える、足を肩幅に開く(麻痺側は手伝う)、かかとを床につける 身体が傾いていたら直す

 

・座位⇒立位

足を引く(健側は自分で、麻痺側は手伝う)

⇒手前にずれる(健側は自分で、麻痺側は手伝う)

⇒健側の手を使いながら前かがみになって立ち上がる(麻痺側は保護する)

⇒めまいがないかどうか確認する

 

・ベッド上の平行移動

枕⇒頭⇒上半身⇒臀部⇒足の順で

 

・仰臥位⇒側臥位(健側に)

健側の足を患側の足の下に入れる(または膝を立てる)

⇒枕をずらす⇒向く方向を見てもらう⇒介助して側臥位に

⇒患側の足を持ち上げ、健側の足を後ろに伸ばしてもらう

⇒腰を安定させる⇒肩を安定させる

 

・杖なし歩行介助

麻痺側の斜め後方から介助、健側→患側の順に歩く

 

・段差超え

杖あり:杖⇒患側(介助しながら越える)⇒健側

杖なし:健側⇒患側(介助しながら越える)

 

・着脱

室温の確認、肌の露出を少なく

 

この他、行為ごとの説明と同意、体調・気分・痛みの確認は必ず行い、2つのものがあったら、どちらがいいか、1つのものならそれでいいかを確認しながら実技を進めましょう。

 

時間内に終わらなくても、それだけで落ちることはありません。制限時間を意識してミスをするよりも、チェックポイントを確実に実施することを優先しましょう。

 

間違いに気が付いたら「もう一度やり直します」と言ってからやり直しても問題はありません。 ただし、あまり時間をかけすぎると終わらなくなってしまうので、危険行為でない限りは飛ばしてしまってもいいでしょう。

 

以上のようなことに注意して、「これはできた、これもできた」と、プラス思考でいきましょう。少しぐらいできないことがあっても、6割できれば合格です。

 

実技試験まであとわずかです。体調を崩さぬよう、十分注意してお過ごしください。

それでは、皆様の合格を心よりお祈り申し上げます。

実技試験当日の流れ

今回は、実技試験の流れについて説明します。

 

まず、当日用意するものですが、介護しやすい服装と靴、そして何より大切なのが受験票です(絶対忘れないようにしましょう)。

 

服装は、ジャージとスニーカーという人が多いようですが、事業所のユニフォームの人も結構います。また、靴はナースシューズでもOKです。

ジーパンをはいていったために落ちたという話は聞きませんが、良くないという説もありますので、大事をとるならやめておいた方が無難でしょう。

 

携帯電話は、持って行っても大丈夫ですが、問題の漏えい防止のため、受付で預けることになります。

試験会場によっては、預けるのにとても時間がかかる場合がありますので、できるだけ持っていかないようにしましょう(バッグの中に隠しておければ大丈夫ですが、電源は切っておきましょう)。

 

この他、髪の長い女性は髪を束ねる、介護の邪魔になるものは身につけない、靴の紐はほどけないようにしっかりと結ぶ、などの他、試験官の印象が悪くならないように、派手な化粧やマニキュア、香水などは避ける、といったことにも注意しましょう。

 

※移動することが多く、元の場所には戻ってきませんので、荷物はまとめて持ちやすいようにしておきましょう。

 

■実技試験の流れ

 

試験会場に着いてからの流れは、大体以下の通りです。

 

①受付

・受験票を提出し、氏名・受験番号を確認し、採点票が渡されます。携帯電話の回収も行います。

 

②待機室

・まず、広い待機室に移動します。このときに着替えなどを行いますが、順番によってはかなり長時間待たされることもあります。参考書などを読むことも可能ですので、不安なところをおさらいしておきましょう。

 

③控室

・20~30名で待機室より狭い控室に移動し、実技試験の「課題文」と「見取り図」が渡されます。 試験会場にも課題は掲示してあるので、丸暗記する必要はありませんが、10分程度は時間があるので、何を使ってどのように介助をするか、頭の中でシミュレーションしておきましょう。

 

④試験室

・係員の案内に従って、受験票・採点票・課題と手荷物を持ち、試験室に入室します。

・入室したら、忘れずに挨拶をし、名前を告げて、受験票と採点票を係員に渡します。手荷物も指示された場所に置きます。

・受験票の確認や準備のために若干時間がありますので、このときに、課題と試験会場の備品などの状況を確認しましょう(課題に記載されていない備品があることがあります)。

・試験官の「始めてください」と指示があるので、「始めます」と言って実技を開始します。

・時間内に実技が終了した場合は「終わりました」と言って実技を終了します。時間内に終わらなければ試験官から「終了です」と指示があります。

・受験票を受け取り、係員の指示に従って退室します。

 

⑤終了後

・午前中の受験者は、午後の受験者が待機室に入室するまで、退出できません。係員の指示に従い、試験前とは別の控室に移動します。

・午後の受験者は、係員の指示に従って退出します。

・携帯電話を預けた人は、返却所で受け取ります。

 

以上が大体の流れです。当日慌てて試験に影響がないよう、しっかり準備しておきましょう。

実技試験攻略法

今回は、どのような問題が出ても共通の項目である、「介護の原則」「健康状態の把握」についての重要ポイントをお話しします。

 

ここをきちんと押さえれば、介護の方法で多少間違えても合格点をとることができます。

 

「身体介護」の方法は、正解が1つとは限らないので、利用者の同意を得た上で安全な介護を行えば、ほとんど減点にはなりません。100%正しい方法がわからなくても自信を持って試験に臨みましょう。

 

■これまでの実技試験の傾向

 

今までの実技試験の問題を見てみると、過去25回の実技試験のうち、

第5回が全盲、第11回が全身倦怠感以外はすべて、左右どちらかの麻痺という設定です。

 

また、介助の内容では、ベッド⇔車いすやポータブルトイレ、いすなどへの移乗動作を伴うものが12回、仰臥位から側臥位、端座位、起座位などベッド上での移動動作を伴うものが9回、歩行介助が7回となっています。

 

最後に安楽な体位にするものも多く出題されている他、衣服の着脱を含むものが13回出題されています。

 

これらを見てみると、片麻痺の人への、移乗・移動、着脱をきちんと習得しておくことが重要だといえます。

 

それができたら、出題基準の「身体介護」の他の介助方法についてもできるようにしておきましょう。

 

その他、第25回の問題では、「歩行器型杖」というあまりなじみのない福祉用具が出てきました。福祉用具の使い方も一度おさらいをしておく必要があるでしょう。

 

■「介護の原則」「健康状態の把握」についての重要ポイント

 

①安全・安楽

 

・転落・転倒・強打などの危険を伴う行為をしない
まず一番大切なのが、危険行為をしないことです。
危険行為とは、モデルをベッドから転落させる、車いすを押してテーブルにぶつけるなどの行為で、試験は即中止となります。
逆に言えば、中止にならなければ危険行為とは判断されていないということですので、そのまま試験を続けていいのですが、「車いす、杖等の安全確認」、「車いすのブレーキをかける」、「適切なスピードで車いすを押す」などに注意しましょう。

 

・麻痺側の保護
麻痺側は不安定になるため、保護する必要があります。
歩行介助で麻痺側の後方に立つ、側臥位では麻痺側を上にするなどの他、立ち上がりの際に麻痺側の膝を介護者の膝で支える「膝折れの防止」も重要です。

 

・誤嚥の防止
食事の介助などが出題されたら、上体を起こした姿勢で少し前かがみになるようにします。顎が挙がり反り返るような姿勢は危険です。

 

②自立支援

 

・利用者の残存機能を活用する
危険でない限り、利用者にできることはやってもらうようにしましょう。
片麻痺の人を車いすに乗車させる場合に、麻痺側は介助してフットレストに載せますが、健側は自分で載せるなど、健側を活用しましょう。
この他、健側を使って起き上がる、健側で支えて座位をとる、健側の手でボタンを留めるなど、できる行為は行ってもらいます

 

③個人の尊厳

 

・「○○さん」と名前で呼びましょう。

 

・モデルの目線に合わせて、丁寧な言葉遣いでコミュニケーションをとりましょう。

 

④説明と同意

 

・始めに全体の説明をし、その後は介護の行為ごとに、「これから何を行うのか」、「どのような方法で行うのか」、「残存機能をどのように使うのか」を説明し、承諾を得ます。

 

・どのような方法で介助したらよいか迷う場合、介助の方法が複数ある場合などでも、その方法を説明し、同意を得ていれば間違いにはなりません。

 

⑤自己決定

 

・2つのものから選択するような場合、「どちらがよろしいでしょうか」、「こちらでよろしいでしょうか」など、利用者に選択してもらいます。

 

・ポータブルトイレなど、介護者がものを移動する場合なども、「この位置でよろしいでしょうか」と聞きましょう。

 

⑥健康状態の把握

 

・試験スタート時と介護行為ごとに「気分はいかがですか」「気分は悪くないですか」「大丈夫ですか」などと健康状態を確認しましょう。

 

⑦介護者の健康管理

 

・介護者の健康管理では、ボディメカニクスの活用が大切です。

 

・支持基底面を広くとる、重心を低くする、水平に移動する、相手にできるだけ近づく、肘や膝を支点にしててこの原理を応用する、相手の身体を小さくまとめる、大きな筋群を使う、といったボディメカニクスの原理をしっかり把握しておきましょう。

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